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@ダイアトニックコード プラスα

last mod.2020/05/08 

「とりあえずコードを並べてみて」「その上でアドリブソロを組み立てて」作曲する方法がある。そのためには、ある調性の中で、逸脱しすぎない範囲で「使える」コードをたくさん知っておくと便利。

そこで、キーCで使えるコードを列挙してみる。

表の配置は、コードのルート音が、「レギュラーチューニングのギターの3弦から6弦で、指盤上のどこにあるか」をイメージした配置。

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G7Am7Bm7-5CM7Dm7
Dm7Em7FM7G7Am7
Am7Bm7-5CM7Dm7Em7
Em7FM7G7Am7Bm7-5
「ピアノの白鍵を1本飛ばしで抑えてできるコード」です。
ピアノの白鍵=CメジャーキーのIonianスケール なので、つまり、C Ionianスケール上にできるコード群、と。

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Gm7AbM7Bb7Cm7Dm7-5
Dm7-5EbM7Fm7Gm7AbM7
AbM7Bb7Cm7Dm7-5EbM7
EbM7Fm7Gm7AbM7Bb7
C Aeorianスケール上にできるコード群。Aeorianは、ピアノの白鍵でラから始まってラで終わるスケール。だけどそれだと、A Aeorian。C Aeorian は、ピアノの白鍵に対し、ミ、ラ、シ (3番目、6番目、7番目) がフラットする。
メジャーキーの曲にマイナーのコードを借用してくると、面白い響きになる。Fm7やAbM7などはサブドミナントマイナーとして、メジャーキーの曲でごく普通に使われる。Gm7はドミナントマイナーと呼ばれるらしい。基本は「ドミナント音上のマイナーコード」詳細には「1度か3度にbVIIの音が入っていて、ほかの役割に分類されてないコード」程度でよさげ。

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G7AbM7BdimCmM7Dm7-5
Dm7-5EbM7+5Fm7G7AbM7
AbM7BdimCmM7Dm7-5EbM7+5
EbM7+5Fm7G7AbM7Bdim
増5(+5)のトライアドコードは、構成音のどこをルートにしても同じ(dim7のコードと対比すると面白い)。響きとしては、G7(#5)がG7(b13)でもあるように、オルタードテンションを含むセブンスコードっぽい響きになり、使いどころも似てる。例:パートの区切りの最後がG7で、次のパートでCに戻るようなとき、G7(#5)にするといい感じになる。Eb(#5)はG(#5)と構成音が同じ。

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G7Am7-5Bm7-5CmM7Dm7
Dm7EbM7+5F7G7Am7-5
Am7-5Bm7-5CmM7Dm7EbM7+5
EbM7+5F7G7Am7-5Bm7-5
メロディックマイナーは、ソロをとる上では重要だけど、この「コードを並べる」作曲方法論ではあんまり重要じゃないみたい。

2013-12-17 追記
キーCで、スパイス的にちょっとF7(9)を使うと面白い。これ、最初は単に「ブルースは何でもセブンスコードにするよね」と思うのだけど、それ以上に意外と深い。ジャズっぽい解釈で、やはりメロディックマイナーからの借用コードと考えると広がる。IV音上のLydian b7。




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G7AbM7 Ab7(b5)Am7 A7BbM7 Bb7 Bb7(b5)Bm7-5 B7CM7 C7Db7(b5)Dm7 Dm7-5 D7
Dm7Eb7(b5)Em7 E7FM7 Fm7 F7(b5)F#m7-5 F♯7(b5) G7 G7(b5)AbM7 Ab7(b5)Am7 A7
AbM7 Ab7(b5)Am7 A7BbM7 Bb7 Bb7(b5)Bm7-5 B7CM7 C7Db7(b5)Dm7 Dm7-5 D7Eb7(b5)Em7 E7
Eb7(b5)Em7 E7FM7 Fm7F#m7-5 F♯7(b5)G7 G7(b5)AbM7Am7 A7BbM7 Bb7 Bb7(b5)Bm7-5 B7


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Fdim
Bb7Bdim Bm7-5C Cm Db7 Db7(b5)Ddim Dm6
G7 Gm7 G7(#9) G7(b5) G7(b13)G#dim(=G7(b9))

セカンダリドミナント: 完全5を持つダイアトニックコードから見た属7 (長調)
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A7(->Dm)B7(->Em)
E7(->Am)
C7(->F)D7(->G)
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セカンダリドミナント: 完全5を持つダイアトニックコードから見た属7 (ハーモニック短調)
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-
Eb7(->Ab)
C7(->Fm)D7(->G7)
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ある曲で、Cメジャーキーに対してEm7-5というのが出てきて何じゃこりゃ、と思っていたが、
C7(9)のルート抜き、3度ベース(=第一転回形)がEm7-5になる。
つまり、CメジャーキーでEm7-5はセカンダリドミナントとして使える。

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AbM7Am7-5BbM7Bm7-5
EbM7Em7-5FM7F#m7-5
CM7DbM7 Dbm7-5Dm7-5
M7コードのルートを半音上げるとm7-5コードになる。上物が単純なコードと同じボイシングだと、基本的に上物のコードと似た響き。ただ、トライトーンができるため、少し緊張感が増える。

使い方のひとつの方法として、マイナーII-Vにして、さらにVをセカンダリドミナントとして扱い、元の調性に戻ると自然な流れになる。Am7 -> Am7-5 -> D7 -> Dm7 -> G7 -> C など。

上記表にないが、Em7 -> FM7 の間に Fm7-5 をかますと面白い響きになる。これ、謎。パッシングdimに近いけど、パッシングdimともちょっと違う。だけどとにかく使える。

Em7-5は、下属調(Cキーに対するFキー)からの借用とも解釈可能。
F#m7-5は、属調(Cキーに対するGキー)からの借用とも解釈可能。


Cキーに対し、FキーとGキーは、シャープやフラットが1個増えるだけなので、「メロディーがそこを避ける」などすると、「いつの間にか変なコードが入って、いつの間にか戻る」ができる。
下属調(Cキーに対しFキー)は、第7音、シの音がフラットする。下属調から借用すると、ブルースロック的な、泥臭い雰囲気になる。
属調(Cキーに対しGキー)は、第4音、ファの音がシャープする。属調から借用すると、クラシック的な、きらびやかな雰囲気になる。



コード進行で作曲するひとは、「おかしなコードを入れる」ことに、凝る時期がある(=自分もそう)。でも、

おかしなコードを自己満足で入れて、歌いにくい、聴きにくい曲を作っていないか注意する必要がある。

「そのコードの上で、自分は音を外さずに鼻歌が歌えるか」「それを録音して聴けるか」チェックする。

演奏技術がしっかりしている人は、「おかしなコード」を入れなくても十分に音楽的に演奏できる。逆に、おかしなコードを入れたくて仕方がないのは、演奏技術がないことを、稚拙な考えでごまかそうとしているだけではないのか。
(誰もがビートルズ的なコード作曲を一度はやる。でも、もはや、アニソンでもポップスでもロックバンドでも、ビートルズ的なコード作曲は通用しない。それくらい、どのカテゴリでも「高度に設計されてる曲」がたくさん世に出ている。また、高度な作曲理論を知っているひとがすでにアマチュアにもプロにたくさんいるので、無手勝流ではその人達に勝てない。)


「できないくせに難しいことをやろうとしすぎて、逆に稚拙になる」のを防ぐひとつの方法。「ごくごく当たり前のコードを使ってメロディーまで完成させてから、鼻歌を歌いつつ理論を使ってバッキングをアレンジしていく」。自分が歌いにくいなら、聴く人も聴きにくい。

あとは…フレーズの中での導音的な音が短7になっているとき、それを半音上げて長7にするのは、器楽ではうまくいきやすいみたい。でも、導音は本当は歌うのが難しい。声楽屋さんは、導音については特に、純正律と平均律を使い分けるらしい。やっぱりやりすぎ厳禁。


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