+ タートルグラフィクス
created 2005-01-19 modified 2011-02-26
Fedora Core 3 をフルインストールしたら、KDEアプリケーションのLOGO言語処理系 "KTurtle" が入っていた。
その昔、私が始めて触ったパソコン "日立レベル3マーク5" は、当時のPCとしては珍しくひらがなを表示することができた。(インターレースモードとノンインターレースモードの違いを駆使し、残像を利用することでタテの画面解像度を倍にして、ひらがなの曲線を表現するというアレなことをしていた。)
そのひらがな表示能力を活かしたかったのか、日立は日本語LOGOを売り出していた。
当時、ベーマガ片手にBASIC言語で簡単なゲーム(と呼べるか今となっては怪しいソフト)を書いて遊んでいた私は、どんなものか触ってみたいと思った。しかし言語処理系は軒並み高価で、入手することはできなかった。8歳か9歳、あるいは10歳のころの話。
振り返ると、あの日立製(?)日本語LOGOは私に「世の中にはいろいろな種類のプログラミング言語があるのだ」というミームを植えつけたのだと思う。中学生ごろには石田晴久氏監修の「パソコン言語学」を読みふけって高度なプログラミング言語に対するあこがれを膨らませ、ついに私は大学でMathematicaを自己拡張したへっぽこなオリジナル言語を作成するに至った。社会人2年目のときにはflexとbisonで「バイナリデータ作成言語」なるツールを作成した。
現在無料でこんな完成度の高いソフトを利用できるとは。感慨深いものがあります。
改めてLOGOを触ってみると、やはり知育ツールとしてすばらしい可能性を秘めていると感じる。LEGOマインドストームほど難しくないし、プログラミングの基本概念を自然に理解できると思う。
昨年生まれた私の子供にも、ぜひ触らせたいと思う。
すばらしいソフトウェアを作成された方々には、ますます畏敬の念を抱くばかり。
関連リンク
リンク | 備考 |
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コンピュータ偉人伝:シーモア・パパート | LOGO言語作者パパート教授についてのページ |
The KDE Edutainment Project - KTurtle | KTurtleのページ |
ググる | "LOGO パパート"でググる |
もっとかんたんにJavaScriptに入門できるインタプリタ | javascriptとcanvasでタートルグラフィクス。shi3zさんが仕掛けたサイトにalanさんが書いたもののようです |
ところでプログラミングの基本概念(原始概念)って
順列 | 判断 | 分岐 |
順列 | 繰り返し | 変数 |
入力 | 出力 | 記憶 | 演算 | 制御 |
そう、8歳だったよなぁ。すがやみつる氏のPC-6001の本があってさ。
自分の父親を尊敬している点の一つが、20万のパソコンを買っておいらに触らせたことですよ。先見性があったのかなぁ。そのおかげで今の私の立場がある。
そんなおいらももう33歳ですよ...
最近の10歳前後のコたちはプログラムやってるのかな?