memo/20101003
created 2010-10-03 modified 2010-10-04
うーむ。
武士道シックスティーン、結構、尾を引く。
私は筋力がなく針金のような細い腕をしていて、運動が苦手なタイプ。
ハンドボール投げなんか17mです。それでも高校時代、空手をやって南関東大会に出たりしていたのだけど、ソレを後押しっていうかドライブしていたものは、ずばり「恨みの力」だった。スターウォーズでいう、暗黒面。
暗黒面は強いよ。強い。だけど、「武士道~」の主人公じゃないけど、我に返って見つめなおすと、へたり込んでしまうほど悲しいんだよね。
磯山選手が公園で、誰かが置き忘れたおもちゃのスコップを見て回想するシーン。それまで必死に追いかけていたものが、実は悲しい動機に後押しされていたことに自分で気づくことの、その悲しさみたいなものが、抑制された表現で描かれていて、とても、良かった。泣けたよ。
私はコンピュータプログラムで飯を食わせてもらっている。これまでのコンピュータの学習に関する強い動機も、ある意味、暗黒面だったかもしれない。ゲーム会社でボコボコにされて、いつか見てろ、と思って頑張った。
ゲーム会社をクビになった後、友人宅に遊びに行ったことがある。そのとき彼に「もう一度ゲーム業界に挑戦したい気持ちもある」なんて言ったら、彼に言われた。またボコボコにされんぞ、やめとけって。
はて。その友人のことを思い出した。故人だから好き放題Webに書いてしまうが、彼は最後の夏に猛烈に強くなった。とにかく強くなった。後で聞いたら、後輩から告白されて付き合って云々とかいうことがあったらしかった。うーむ。ヤツが強くなったのは超ポジティブな原因だった。
それに引き換え私は今、ポジティブなドライバで腑抜けになってしまったような気がしている。
もう少し真摯に見つめる必要があると、思う。
例えば、小谷美紗子さんは結婚されたそうだが、幸せになって芸風に変化はないのか。中島みゆきさんならどうか。斉藤和義さんはどうなのか。
一方で、世の中のすべての皮肉屋が、トムウェイツばかり聴いていたとして、それで世界は幸せになるのか(疑問である)、とも思う。