memo/20120118
created 2012-01-18 modified 2012-01-18
武道の必修化、いいじゃないですか。
戦後、アメリカの占領政策で武道の稽古が禁止され、「これは健康体操であって武道ではない」なんて言って必死に自国の文化を守ったところから、やっとここまでたどり着いたのかと思いますよ。
私の出身高校の校長、田村氏は、私達によく言っていました。「国際化時代である今こそ、国際浪人になるな。国際人になれ」と。国際浪人とは、自国人のアイデンティティを身に付けぬまま海外へ出て行き、一体何処の国の人間なのか分からない人物だそうです。
海外(日本)に出て自国の事を尋ねられ、答えられなかった事をきっかけに、日本で自国の事を勉強している、という留学生のスピーチを聞いたことがあります。あり得る話だと思います。
日本人が、剣道、弓道、柔術(柔道)、合気道、空手道など、日本の武道を学ぶのは良いことだと思います。
以前、自衛隊関係のシステムの仕事で市ヶ谷にて作業した事がありますが、そのとき驚いたと同時に感動した事があります。
それは、自衛隊の高級職の方々が、実務は事務職なのに、毎週、あるいは毎月、決められた時間の運動を懸命に消化されていた事です。
彼等は体力の維持が仕事の一部なのです。もちろん、忙しい中で時間を作り出して運動をするのです。
教員に、生涯運動実践の手本となることを求めるのは良いことだと思います。ただし教員も人間ですから、その時間を正規の就業時間として加算してあげないと、倒れてしまうでしょう。
武道の世界では上には上がいるので、そこいらの中学校教員が習っても、到底「センセイ」にはなれないでしょう。それがいいと思います。職場の同僚をセンセイと呼び合う異常な環境では、感覚が世間の常識とずれてしまうこともあるでしょう。しかし教員が武道を定期的に習い、稽古すると言うことは、週に数時間、あるいは数十分は、正座して師範の言葉にじっと耳を傾ける時間を持つことになるでしょう。それが、おごりや非常識を洗ってくれると思います。
海部さんや亀井さん、ほかにも、武道の段持ちの政治家の方がおられると思いますが、私は武道必修化の方向に賛成ですので、その方向で進めて頂きたいです。