memo/20120523
created 2012-05-23 modified 2012-05-23
NHK スーパープレゼンテーション 2012年5月21日放送
デブ・ロイ「はじめて言えたとき」 Deb Roy: The birth of a word
先日21日放送の、NHKの番組「スーパープレゼンテーション」を見ました。
MITのデブ・ロイさんの発表で、9つの魚眼レンズで自宅内を録画した200テラバイトの
データ(いわゆるライフログ)を解析して得られる知見について の発表でした。
・自宅内の過去の状況を3Dで再現したり
・お子さんが初めて覚えた1語「水」の発音が "gaga" から "water" に推移する、その移り変わりを聞けたり
・お子さんが獲得したいくつかの単語について、
自宅内で家族やシッターがその言葉を発した、位置、時刻、頻度を結びつけて
ビジュアライズできたり
・その手法を、全米のテレビ放送とソーシャルネットワークでの人々の発言内容の
分析に応用してビジュアライズしたり
とても示唆に富む映像が多かったです。
最後は
・お子さんが初めて3歩歩いた状況を動画で再現する
内容で締めくくりでした。
実は私、学生時は一時期チョムスキーの生成文法論やLR構文解析にハマっていたこともあり
「将来子供ができたら、自分の子供がどうやって言語を獲得するか観察してみたい」
などと思っていたのでした。
実際には私には力が足りず何もできぬままに子供は大きくなり、さらに私のポカもあって自分の手を離れてしまった訳ですが、彼の発表は、私ができなかったことを現実の映像にして見せてくれたという意味で、とてもtouchingでした。
再放送は28日(27日深夜)だそうです。
ぜひ、見ていただきたいです。
なお、英語が問題なく聞ける方でしたら
で見れるようです。