memo/20230427
created 2023-04-27 modified 2023-05-24
非常に参考になる記事を見かけたのでメモします。
【緊急追悼連載:1】ホンダ3代目社長・久米是志さんが遺したもの──欧州F2を席捲したホンダエンジンを創出した「利他」の心とは?
亡くなった、ホンダ3代目社長 久米是志さん の追悼記事。なのだけど、昨今のAIによる学習とはなにか、に通じる記載がある。
引用
エンジンのような少々複雑な構造物でもその構造の細部にわたっての視覚的な経験が蓄積してくると
言葉では表現することができなくても、心のなかにその立体的な構造を視覚的なイメージとして思い浮かべることができるようになってくる。
昨今のAIによる学習がどう行われるかが、引用箇所に近いと考えている。昨今のAIの元になった、脳のニューロン素子を模擬して、多数の確率的選択をフィードバック回路のように強化学習する、という手法は、技術選択として「正解」だったのではないかと思えてくる。
記事では「利他」にも着目していて、それは稲盛和夫さんの書籍にも通じるな、などと思ったのだけど、そこはちょっと保留します。
私は、経験による知識集積、つまり学習が、脳内で「図解的に」あるいは「画像的に」想起され、それが 入力・判断・出力 情報処理の圧倒的な高速化 につながること、について直感的に「正解だ」(技術発展の方向として有望だ)と思っている。
私の人生で学んだ具体例:
- 医師が、私の肺のレントゲン写真を見て、私には知覚できない「影」を指摘した件
- コンピューター・プログラミングで、クラス間構造図や、関係データベースのテーブル間構造図を長時間眺めていると、突然アイデアを発想すること
- ギター指板上の音の配置をコードフォーム的、図解的に「学習」すると、入門者には信じられない速度で情報処理が可能になり、コード弾きだけでなくメロディー演奏も楽になること
- テトリスゲームにハマった時、身の回りの凹凸がテトリスのゲーム状況に見えて、右の角を見ればここにオレンジがハマる、左の角を見ればここは青だ、などと連想するようになったこと
- ヨーロッパでの絶対音感の習得教程(学習メソッド)に共通性があり、特定の音と「色」を結びつけるやり方があるらしい。その学習メソッドを経た者は、特定キーに特定の色を結びつけてしまう傾向があり(なになにキーは緑色、なになにキーは紫色)、学習メソッド上での色彩(寒色・暖色)が作曲での曲調と曲のキーの関係に影響し、賛否両論があるらしい、件
引き続き、検討します。
【* 日々のメモ】