music/20130330
created 2013-03-30 modified 2013-04-01
ドミナント7thについて、一つ発見。
Cコードにドミナントモーションするトライトーン(ファ・シ)を共有するG7コードとDb7コードを、裏の関係にある、などと呼びますが、この2つのコードって、
「遊べるテンションノート群」も増4度で共有している
んですね。
G7 から見ると#11,5,b13,13 の音は、Db7から見ると 1,b9,9,#9 になっていて、
G7 から見ると 1,b9,9,#9 の音は、Db7から見ると #11,5,b13,13 になっている。
知っている方には「そりゃそうよ」な知識なのでしょうが、私は今日気づきました。
用語 裏コード と 代理コード
教本によっては、用語 裏コード と 代理コード を明確に分けています。
その教本での区分はこうです。
「代理コード」は、そのキーでの重要な役割を持つ構成音を共有している、等の理由で選別し、一覧表で定義しています。
役割 | 役割に重要な構成音(メジャーキーの主音を1として) | 備考 |
---|---|---|
トニック | Ⅰ音 Ⅲ音 | |
ドミナント | Ⅳ音 Ⅶ音 | (Ⅴ音も重要ではあるが副次的) |
サブドミナント | Ⅵ音 | (Ⅳ音も重要ではあるが副次的) |
サブドミナントマイナー | bⅥ音 | (Ⅳ音も重要ではあるが副次的) |
(代理コード一覧表のまる写しは控えます)
その教本ではG7に対するDb7は「キーCでのドミナントグループに含まれる代理コード」である、と扱い、裏コードとは呼びません。
G7をVコードと考えた場合のIIコードはDm7であり、
Db7をVコードと考えた場合のIIコードはAbm7です。
これらもb5(増4=減5)の関係にあり、いわゆる「裏コードの関係」にあります。
その教本ではDm7は「キーCでのサブドミナントグループに含まれる代理コード」として扱いますが、Abm7はそうは扱っていません。そして、「裏コードである」と呼んでいます。
つまり、ルートがb5の関係にあるコードについて、代理コード一覧表に含まれているものは代理コードと呼び、それ以外を裏コードと呼ぶ、と。
【@music】