music/20230722
created 2023-07-22 modified 2023-10-04
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ジャズシンガーのトニー・ベネットさん。亡くなられたそうです。
残念ですが、96歳、また少し前からご病気もあったようですし、仕方がないのかもしれません。
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数年前、BSだったか、なにかの有料配信で
レディー・ガガさんとご一緒のジャズライブ映像を拝見しました。
スタンダード曲、Fly Me to the Moon を歌っておられたんです。
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この Fly Me to the Moon という曲、自分も学校で、課題曲として習った経験があるのです。3拍子の方でした。
歌詞を読んでも掴みどころがなくて、若年の女性のふわふわした気持ちを書いた、童謡みたいでつまらない歌詞だな、などと考えていました。生意気にも。
まぁ、作成された背景としても、ふわふわしたラブソングという理解で間違いではなかったと思いますけど。
その当時自分は、恵まれた環境にいる若者固有の、斜に構えるのが格好いいみたいな変な気分に害されていたように思います。
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それから数十年経ち、自分も結婚したり子を持ったりなくしたり親がなくなったりして
ご高齢のトニーさんが歌っているのを見た時、思ったんです。
この年齢の大御所さんがこの曲を歌うと、
この世に別れを告げる直前に、子や孫たちに語りかけているみたいだな、と。
私を月まで 舞い上げて くれ
星々の間で私に歌わせてくれ
春がどんな様子なのか見せてくれ
木星や火星では、さ
...
私の心を歌で満たして
永遠以上に、歌っていたいんだ
(聴衆に顔を向けて)
君たちは、私が望んだ全てだった
愛しているよ
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人生で「歌を再発見する」ことが、たまにあります。
トニーさんにも、教えていただいた気がしています。
【@music】