music/20240626
created 2024-06-26 modified 2024-06-29
ギターのオクターブ調整の話。極意を見つけたかも。
(→ と、思ったけど、だめだ。このやり方、違うと思う。後ろに追記。)
サドルのオクターブ調整
- チューナーの基本設定で
- 1オクターブあたり1.3セントのストレッチ に設定する
- 高音弦側3本は基本通り
- 12フレットハーモニクスと12フレット押弦を合わせる
- (つまり 開放音と12フレット実音とでは1.3セントのストレッチにする)
- 低音弦側3本はもっとストレッチになるのだが
- フレットを押さえた実音で
- 異弦同音が同じ音に聴こえるように調整する
- (つまり 開放音と12フレット実音とでは1.3セント を超える ストレッチにする)
オクターブ調整に使うチューナーは、Androidアプリの Tuner Time というものを使います。
リンクを貼っておきます。
https://play.google.com/store/apps/details?id=org.galexander.tunertime
これは干渉縞で音が高いか低いかを表示するものらしく、でも説明が一切なくて使い方が若干難しいですが…
streach という設定項目があるので、これを 1.3 に設定するのです。
Tuner Time の使い方や、上記以上のオクターブ調整の手順説明は割愛します。
日々のチューニングにもポリシーが必要です。
日々のチューニングでは、1oct+5度の音を純正律に近く、つまり若干ストレッチにチューニングします。
日々のチューニング
チューニングの手順ですが
「1弦2弦を基準周波数に合わせ、下に下に、ストレッチ気味に合わせていきます。」
自分は「ギターの標準チューニングより全音下げ」を生涯使うと選択したので… 1弦7フレットがA4(440hz)、2弦開放がA3(220-α hz)、です。
まずここで、合わせたい基準周波数(439,440,441,442など)におよそ合わせます。
次に、2弦開放と同時に、
1弦の、開放(4度)、2フレット(5度)、7フレ(1oct)、12フレ(1oct+4度)、14フレ(1oct+5度)、を弾いて、
うねりの度合いを感じます。一番大事なのは 14フレ(1oct+5度) です。
そして2本の弦の差を広げるのか、狭めるのかを判断しますが…
押さえている弦、つまり1弦の12フレットや14フレットの音を微妙にチョーキングして、その時にうねりが減るのか、増えるのかを参考にします。
チョーキングすると微妙に音程が上がります。
- 高音側である1弦を微妙にチョーキングしたとき、うねりが減るのなら
- → もっと高音側のチューニングを上げる必要があるが...
うねりが消えるのは「純正律」の音であることに注意が必要です。2弦の開放に対し1弦で4度と5度を鳴らしたとき、その両方のうねりが同時に消えることは、ギターが平均律楽器ならばありえないはずです。
平均律と純正律 ... については割愛しますが
基準とする音に対し、低い方から並べると以下です
純正律の4度 | 平均律の4度 | 平均律の5度 | 純正律の5度 |
---|---|---|---|
基準音の4/3の周波数。500-約1.96セント | 500セント | 700セント | 基準音の3/2倍の周波数。700+約1.96セント |
そこで4度と5度でどちらがよりうねるか、を参考にします。
4度と5度で比べた時に
- 4度の音 の方がよりうねらない状態なら
- → 2本の弦の音程差は、平均律より 狭めになっています。
- 5度の音 の方がよりうねらない状態なら
- → 2本の弦の音程差は、平均律より 広めになっています。
このとき、「4度よりは、5度の方がうねりが少なくて、ほどほどに良い感じの状態」を目指します。
つまり、4度純正の理論値≒(500-1.96)セントではなく、5度純正の理論値≒(700+1.96)セントに、(自分のギターの1oct+5度 ≒ 1900+微小値 セントを) なるべく合わせます。
1弦と2弦の開き具合を合わせたら、だんだん下の弦を合わせて行きます。
当然、2弦と3弦を合わせるときは1フレットずれます。
3弦開放と、
2弦の、1フレット(4度)、3フレット(5度)、8フレ(1oct)、13フレ(1oct+4度)、15フレ(1oct+5度)、を弾いて、
うねりの度合いを感じます。一番大事なのは 15フレ(1oct+5度) です。
4弦からも同じように合わせるのですが、異弦同音を押さえた音が同じ音に聴こえることや、スケール弾きしたときに音階があっているように聴こえることを優先します。
すると一般的なギター用チューナーでは「あなたのギターの低音弦はチューニングが低いよ」という表示になると思います。
すべての弦を合わせたら、また1弦が基準周波数に合っているかからチェック。全弦を合わせる。数回繰り返します。
耳に馴染んでいるいくつかのコードを弾き、微調整して、
終わりです。
と、思ったけど
2024-06-29
違うな。このやり方、だめだ。(笑
あるギターではこれで大丈夫と思ったけど、別のギターに同じ手順で調整をやり直したら、合わなくなってしまいました。
上に書いた手順ではなくて…
なんか、
「そのギターの」「その弦ごとに」固有の「倍音が上ずるセント数」があって…
その上ずりのセント数に、チューナーのストレッチ設定を合わせた上で、
12フレット押弦と12フレットハーモニクスが合うように、オクターブ調整のネジを回してサドル位置を設定する
と、【ある1音に含まれる倍音が整って】なのか、なんだか「チューニングが合いやすいギターになる」気がしました。
つまりチューニングが合いにくい原因は、上ずった倍音と、フレット音痴による上ずりが合っていないから、か?
でも、「倍音の謎の上ずり」ってなぜ起きる?
もし「倍音の謎の上ずり」がサドル位置の不正で起きるのだとしたら、
サドル位置を変えたらまた上ずりも変わって作業が無限ループになるのでは…
あるいは、それでも少しづつ収束する?
うーん。まだ研究が必要です…
【@music】