pxe:2.予備知識
created 2005-01-17 modified 2008-02-12
役者
ホスト | 備考 |
---|---|
対象ホスト | これからLinixをインストールするホスト |
支援ホスト | インストールを支援するホスト |
支援ホストはFedora Core 1。
実際の作業では、ここで言う支援ホストとは別に、Fedora Core 3のファイルをHTTPで提供するホスト(支援ホスト2)を使ったが特に記述しない。いったんインストーラが起動してしまえば、TFTPサーバもDHCPサーバも要らない。
使う仕組み
名称 | 備考 |
---|---|
DHCP | 対象ホストにIPアドレスを払い出し、ブートプログラムのありかを通知 |
TFTP | 各ファイルを転送する。(1)ブートプログラム、(2)ブートプログラム用設定ファイル、(3)インストーラプログラムである小さなLinuxカーネル、(4)そのディレクトリイメージ(initrd) |
PXE | Preboot eXecution Environmentの略。ネットワークブートの規格 |
HTTP | インストーラが必要とする各種ファイルと、RPMパッケージを転送 |
インストール処理の流れ
- 対象ホストのROMにあるpxeクライアントソフトが起動。dhcpサーバを探す
- 支援ホストのdhcpサーバが応答。アドレス、ネットワークブート用のファイル名、(オプションでそのファイルを持っているサーバ名)を通知
- 対象ホストのpxeクライアントソフトがtftpでブート用のファイル(pxelinux.0)を取得し、実行
- pxelinux.0が、支援ホストから設定ファイルを取得。設定ファイルにはtftpで取得すべきファイル(インストーラであるLinuxカーネル(vmlinuz)、起動用RAMディスク(initrd.img))の位置、カーネル起動の追加オプションが書いてある
- pxelinux.0が上記のカーネルと起動用RAMディスクをtftpで取得、実行
- インストーラがインストール方法を訪ねる。ユーザがネットワークインストールを指定
- インストーラはネットワークインストールに使用するネットワークデバイスをユーザに尋ね、初期化
- インストーラがインストールメディアの場所を尋ねる。ユーザが支援ホストのアドレスとディレクトリを指定