flat7th

+.合気道メモ

created 2004-12-20 modified 2005-01-06 

教わった技を忘れないように、個人的なメモをつけています。このようなページは痛くなりがちですが...もし間違い等気づかれた方がおられましたらご指摘いただけると幸いです。

【痛い】(イタ・い)発言や著作において表現者の未熟さや至らなさを(意図せず)晒しており、読み手・聞き手に憐れみや気まずさなど複雑な感情を引き起こさせるさま

aiki:1.礼法など
aiki:2.立ちかた、運足
aiki:3.裁き
aiki:4.技
aiki:5.入り方
aiki:A.メモ

1.礼法など

正式に教わった経験はあまりないのだが、ことごとに見聞きしたことをメモ。

座る位置、立つ位置について

正面に向かって右側に上級者、左側に下級者がいるのが正式と解釈している。
稽古の開始、終了時に座る位置もそれに順ずると思っているけれども、道場によってさまざま。
ただ、激しくやりたいひと、ほどほどにやりたいひと等、座る場所によってなんとなく住み分けがあるのはどこも一緒らしい。

正面の板の間(名称不明)

あるとき本部の2階の道場(中央に柱がある)にて、外国出身と思しき見学者が道場正面の板の間に上ったのを、先生が強く制したのを覚えている。神聖視されているのだと解釈している。

祝詞

ある年の越年稽古のとき、稽古開始よりだいぶ早い時間に到着して自分たちで体を動かしていた。周りの方が正座をされたのでそれに習って座っていると、道主盛央先生が正装で道場に来られ、祝詞を読まれた。いまでこそ稽古に宗教色はほとんどないけれども、開祖先生の時代は宗教(や一般労働)と、合気道の稽古が密接だったと、どなたかからともなく見聞した覚えがある。そんなことを想起する出来事だった。しかし宗教的なことをだれかから指図されたことがなく、よくわかっていない。

道場への入退場

道場正面と、先におられる方に礼をして入場し、その逆で退場するようにしている。
高校生のときに空手でそう習ったからなのだが、なんとなく続けている。

2.立ちかた、運足

立ちかた

空手には何があったかを思い出してみる...
  • 自然体
  • 固定基本前蹴りの立ちかた
  • 前屈立ち
  • 後屈立ち
  • 騎馬立ち
  • 壮鎮立ち
  • 猫足立ち
  • 三戦立ち
  • ...
基本的に足の側面同士が平行になるように、つまり親指が若干内側を向くと教わった。
運足は、アタマが水平に移動するようひざを使う。
前進時は半月を描く。
回転動作はすべてかかとを軸に、と教わった。
動作線上に乗るのも、つま先ではなくかかと。


合気道では外三角(足先は外側を向く。ただしひざは極力閉めて、まっすぐに)と教わった。
アタマの上下動を防ぎ水平移動を心がけるのは(特に膝行など)一緒だと思う。
回転動作は...かかとを軸にする先生もおられるが、母指球を軸にするのが主流と解釈している。
動作線上に乗るのも母指球となる。
というか、うーむ、「そこまで細かく指図はしないもの」なのかな?

秋田ワールドゲームズでの斉藤先生の講習では、合気道には半身と正面の区別はなく、すべて半身だ、と教わった。実はこの真意についてよく消化できていない。入り身投げの崩しで正面を向く動作もあるように思うのだが...


ところで剣道では、入門書の立ち読みによると、(歩く動作のように)自然にするようだ。
内側に向けたり外側に向けたりはしていないように読める。

運足

転換

先生によっては「体の変向」

入り身

直角の動作

(中嶋先生)
前足(左足)をやや外側(左)に移動しつつ体を右直角方向に向け、右足を内側に寄せる。

先生によってはこれを入身の運足と呼ぶのだと思う

三角入り身


3.裁き

正面打ち

横面打ち

(中野先生)
横面打ちに対し先に入るやりかたで裁くとき、腰が引けて手だけで受けたり、横に逃げたりしてはだめ。反対の手で相手の首~あばらのあたりを打ちに行く。

(伊藤先生)
横面打ちの裁き(下に流すやりかた)は、逃げるなとは言っても、真正面に突っ立ってはだめ。やはり互いに入れ違うような形にすることが大事。

突き

片手取り

(斉藤先生の本より)正面打ち→反対の手で相手の体側に当身→相手が正面打ちを防いだ手を落とす→それを片手取り

諸手取り

両手取り

肩取り

襟取り

後ろ両手取り

4.技

正面打ち-第一教

(中嶋先生)
相手が右手で打ってきたら
(1)左手を矢はずの形にして相手の右肘を受けつつ「直角の動作」を行う(入身の運足をコンパクトに行い、体を右90度に向ける)
(2)相手の右手刀を自分の右手刀でとらえ、(そのまま右90度の向きに)左足を1歩進めつつ、手を大きく「指パッチン」のように動かして相手の右手を落とす(自分の右手は最終的に自分の右足付け根近くに位置し、自分の左手と左大腿で相手の右手を挟み逃がさない)。この動作で相手の体を崩す
(3)(そのまま右90度の向きに)右足を一歩前進して左ひざを付く(立てひざの姿勢になる)
(4)右ひざを畳に付けながら相手の右手を自分の両大腿そって下ろし、一教で抑える

(菊島先生)
表。相手が右手で打ってきたら
(1)左手を矢はずの形にして相手の右肘を受け、左腕を伸ばし突っ張ったまま、気合と力を出して前方やや右に運足
(2)相手の右手刀を自分の右手刀でとらえ、左手は前方に張ったまま右手を引き込み、崩す
(3)一教で抑える
相手の肘を抑える手がとても重要。遅れたり弱かったりすると、相手に打ち込まれてしまう。

裏。東芝式では、表と同じ様に入り、相手の肩を床近くまで落としてから、裏にかける。また、固め技に入る前に逃げられないよう、肩~脇のあたりを、手刀でしっかり抑える。

(青木先生)
相手が右手で打ってきた場合について、
相手の右肘を左手で「握りつぶすつもりで」強く握る

第一教 バリエーション


正面打ち-入り身投げ

(中島先生)
表:
相手が右手で打ってきたら
(1)相手の右手に右手を合わせ、
(2)以下を一挙動で行う。右手を素早く切り下ろすと同時に相手の右肩に自分の右肩が付く位置に左足を踏み込む。このとき自分の右手の平は真下に向け(「ペンギン」の形にする)、自分の体の側面と右腕全体で相手の右腕をしっかり挟みこむ(逃がさない)。左手は相手の奥襟を取る。また、体は右90度に向ける(相手の横顔を見ている形)
(3)左手を相手の奥襟を取ったままで「五木ひろしがマイクを持つ形」(脇を締め、手首内側と肘で相手の背骨を押す形)にし、右掌手を天に突き上げつつ右肘内側で相手のあごを突き上げる。このとき同時に、腰を左にひねって体を進行方向正面の向きに戻す。この動作で相手を崩す
(4)やや右に前進(空手の追い突きの運足と同じ)しつつ右手を下ろして投げる(首投げの要領)。右手を下ろすときは、右手首を左回りにひねり、最終的に親指が下を向くようにする

裏:
表の(2)の後、
相手の右腕を挟みこんだまま、左足を軸に時計回りに回る動作を行い、
スムーズに(3)につなげる。
相手が転回動作で崩れているので、(4)の右足運足はやや右でなく真正面でよい。

(中野先生)
中野先生の入り身投げは、入り身動作に特徴がある。
相手が右手で打ってきたら

(1)腰を低くして下から接近し、相手の正面打ちに自分の右手刀を合わせる。
(2-0)自分の右上腕が自分の額につくぐらいまっすぐ上げつつ、
(2-1)相手の脇の下をくぐるようにかすめて背後をとり、相手と同じ方向を向く。
(2-2)このとき同時に、左手で相手の奥襟を取るか、左手を鎌の形にして首にかける。

私独自の変な言い方だが、相手の脇のニオイをかいでから背後をとるような感じ。
ただし背筋は垂直。
腰を低くして入る点は、空手で、相手の上段突きに出会いで中段突きをするときに大竹先生が「潜れ」と言った動作に似ている。
これを自分でやってみると、足腰が非常につらい。でもその後の技かけはとても楽チン。

(3)右手で相手の右手を切り下ろす。
(4)左手で相手を自分の正面にひきつける。
(5)右手を自分の正面で上げ、相手の体を崩す。

(コツ)このとき、自分の正面で上げないと、相手の体を崩せない。

(6)右手を降ろして投げる。

このとき、中野先生は右手親指を下に向けることをあまり強調しなかった気がする。
むしろ呼吸法のときのように手のひらを上に向けていてもアリ、という感じだった。
つまり「ラリアット」とは全く似ていない技になる。

(青木先生)
(左手で奥襟をとる代わりのバリエーション)左手で相手の左肩を引き寄せ、自分の胸に相手の背中をつける。

入り身投げ バリエーション

(中野先生)
(横面打ち-入身投げのバリエーション)
(a)先に入る
(b)下から流して、そのまま相手の打ち手を相手の首に巻きつけ、小手返しのように足を引きながら投げる

(中野先生 交差取り-入り身投げ)
右手を右手で取られたら
反時計回りに体の変向を行い、相手を引き出し
流れを切らず右手先行で反時計回り大きく導き(やや下)、
小手返し的に自分だけ時計回りに転じつつ
右手を大きく上からまわして
相手が右手で正面を打ってきた場合と同じ形に入り身する


(東芝で教わった入身投げバリエーション)
(a)正面打ち
(b)片手取り 切って、
(c)片手取り 外からつかみ巻き込む、
(d)片手取り 下から十字受けで上げて、
(e)交差取り 左手を左手で取られたら、取られた手の平を上にして腰を右に切ってから、手刀を流して手の平を下に、腰も反対(左)に返して、入り身。空いている右手で奥襟を取る。
受けは、ラリアットを顔面で受けないよう手でガードすること。そうすると技をかけるほうは難しくなるが、鍛錬になる。

(木内先生)
(a) 交差取り 右手を右手でとられたら、
自分の体を若干左前方に移動するよう運足しつつ
右脇を締め、右手先の向きを相手の進行方向と同じにする
(ウェイターがトレーを持つ形より手先が外側、ひじが内側)
右足を引き、時計回りに相手を導き
左手を鎌の形にして相手の首に掛け、自分の胸元に引き寄せつつ
右手を切り、右腕で入り身投げ

片手取り-四方投げ

(お会いしたことはないけれど)黒岩先生は、「一教は縦の要素、四方投げは横の要素がある」とおっしゃっているとのこと。それを勝手に解釈しつつ「横」について考えている。受け手が回って返す方法に対し、おでこの前どころか横に手を持っていくと、ある程度防ぐことができそうだが、それでは剣の振り上げ動作とは大きく異なってしまう。悩み中。

三教

(中嶋先生)
(コツ)「ほうきを手の平にのせて、バランスをとる遊び」のような感覚を大事にする。
相手の手首をまっすぐに保つほうが効く。

(斉田先生)
(コツ)相手の手首を通して、相手の肘をまっすぐ押し上げる気持ちでかける。

座技呼吸法

中嶋先生の座技呼吸法は6本くらい(か、それ以上か)あって、覚えきれていない。惜しい。今度しっかり教わりメモをとりたい。

(青木先生)
(コツ)相手を押して倒すというよりは、相手の後ろの壁を押す気持ちで。

半身半立ち 四方投げ

表。立っている場合とは、逆の足を出す。左手を右手で取られたら、(立っている場合は右足を進めるが)左足を出して片膝立ちになる。理由はというと、右足で出ると蹴りがくるので。
  • >ただし、相手にあまり近い場所に足を置くと、足払いで刈られます。近すぎないように注意。

裏。...私は膝行がうまくいかなかった。一度両スネを「への字」にするやり方なのかな... ううーむ。今思い返すと、菊島先生はいわゆる浦安の「3本目」、あるいは「本部の宮本先生がよくされていたやりかた」、即ち『その場で後ろに振り返り、相手を引っ張り込むやり方』でお手本をされていたように思う。

回転投げ


外回転、横浜支部方式

立ち技の片手取り呼吸法(外回転)で、転換しないで横に運足することで相手を自分の側面に崩させる(結果的に転換したのと同じかたちになる)を教わりました。今まで教わった外回転のなかで一番やりやすい(わかりやすい)かも。

右手を左手で取られたら、右手を呼吸法の形(もたれた位置を固定するつもりでひじを前に出すアレ)にして相手の左手を崩しつつ(ただし脇をあまり開けず、腕が自分の正面になるようにする)、左足を左横(わずかに後方)に運足し、すぐに右足も寄せ、固定基本の前蹴りのたち方にします。

このとき、しっかり崩せていると、いつのまにか相手が自分と同じ方向に向いています(この段階で、自分が転換する「回転投げ外回転」と同じ形になります)。
右足を右斜め前に大きく運足しつつ、右手を上から前に出して、流れをきらず相手の足を刈るつもりで低く引きます。

5.入り方

相半身片手取りの入り方を並べてみる

北に向いている自分の左手を相手が右手で取る前提で
入り方
右斜め前方(北東)にまっすぐ進んで 四方投げ表
四方投げ表の変化(前にある左足を西にずらしてから体を東に向け、東へ進む)
上記で呼吸法
四方投げ裏
四方投げ裏の変化(その場で時計回りに振り返って南へ進み引っ張り込む)
横面打ち風にさばいて(このとき西を向いている)四方投げ表、裏
左斜め前(北西)に進み一教投げ
内回転風にくぐってしゃがみながら投げ(一教投げ?)
「マグロ一本釣り」風吊り上げで自分の体の周りを反時計回りに一回転させて投げ
右手を下から添えて十字受けの形にして上段に持ち上げ、入り身投げ(または一教)
上記の角度違い。直角方向(東向き=三角入り身風、西向き=横面打ち風)
右手を上から添えて十字受けの形にして入り身投げ(某先生が「海苔巻きおかわりだな」といってたやつ)
転換しつつ下から取って入り身投げ(または呼吸法)
回転投げ 内回転
回転投げ 外回転
手を上側一教運動の形(< >の形)にしつつ転換して呼吸投げ
手は下で転換してから上に導き、呼吸投げ
腰投げ
中嶋先生式 一教(~四教)。左手の肘を下げながら手先を矢はずの形にしてまっすぐ上げ、相手の右手首~下腕を取り返し、肩取りされたのと似た形にする。中嶋先生式では取り返しのとき、直角の動作(前にある左足を西に移動しつつ体を東に向けつつ右足を北に寄せる)。あとは普通に一教~四教。
上記の取り返し方バリエーション。左足を下げるとき右手刀で相手の右内ひじを上から打つ。さらにバリエーションがあり、中野先生の場合、左足を下げるのは南西方向で、下げた左足に対し右足を寄せて北西向きの猫足立ちになる(体の内側を守るとのこと)。別の先生はあまり腰は落とさず、左足は下げるというか反時計回りに裁く。そのとき右足は前に残り、右肩も前に残る。腰高の右前屈立ち風の姿勢。いづれもその後肩取りと同様に一教(~四教)。
合気会本部式 左足を左に運足しつつ左手を外側の下から流して上に回しながら(自分から見て時計回り)つかみ返し、一教(~四教)。最初に一度転換してもよし
肘を張りながら胸元に引き込んで空いた手で上からつかみ返し、取られていた手のひじをかぶせて二教
内回転のやりかた(相手の腕をくぐる)で三教
(手鏡式)小手返し (両手の手のひらを手鏡を見るように自分に向け、その流れで相手の手を取り返す)
伊藤先生式 四教(つかまれる瞬間に手のひらを上に向け、そのまま四教でひねり倒す。外回転に似ている)

交差取りの入り方を並べてみる

自分の左手を相手が左手で取る前提で
入り方
取られた手はそのまま下げ、まっすぐ入り身して 入り身投げ、あるいは小手返し
体の向きを右90度に変え、取られた手をまっすぐ上げる。相手の外側から回り込んで入り身し 入り身投げ
上記と同様の入り方で 一教(~四教)、あるいは小手返し
空いた手を相手の手にかぶせて放されないようにして、正面から 二教
左前に運足、取られた手を相手の腹側(自分から見て左)の下に流しさらに上に回して、空いている手で取り返し 小手返し
「マグロ一本釣り」で自分の体の周りを一回転させて投げ
内回転のやりかた(相手の腕をくぐる)で三教
取られる直前に手のひらを上向きに返し、親指をかけて再び下向きに返し、四方投げ裏

A.メモ

右手でかけるとき相手の手は左右どちらなのか

普段、電車の中等で自分の両方の手を使って小手返しの鍛錬をするのだが、
そのくせで、二教のときも親指を小手返し風の形にしてしまっていた。
しかし二教のときは、相手の親指を殺すためにグワシと握るのが正解。
先生に指摘されて気が付いた。で、改めて考えてみると
自分が右手でかける技相手の手は
一教
二教
三教
四教
五教
小手返し
ということで、この違いを認識しておくのはよいことだと思った。