@アコギをペンタトニックのリフで弾く
created 2012-12-29 modified 2013-03-04
アコースティックギターをペンタトニックのリフで
もとストロベリーフィールズの誰かさんが見てくれてるかな、とか思いながら書きます。
アコースティックギターをペンタトニックでジャカジャカとコードリフ風に弾く弾き方を覚えたよ、という話。
曲を作るとき、トライアドのダイアトニックコードを覚えたあとは、7th系の音でブルースに寄ってみたり、5弦ルートのE9のフォームのひとつ覚えでファンキーだぜと言ってみたりしていた。
ジャズの教本を読んで挫折したり。
なかなかそこから脱却しない。
で
ふとペンタトニックを見直してみたら、ちょっと拓けた。
アコギばっかり弾いてた身としては、エレキみたいなフォームを最初から全部は覚えられなくて、まず、123弦だけを覚えてみた。
Gmのペンタトニックで123弦だけを図にすると
これは5個のフォームを含んでいると考えてみる
これはコード名でいうと Gm7add11、もしくは Bb69 と考えて、Gmキーのトニックの小節をこれで適当にジャカジャカ弾いてみた。なかなかいい感じ。
もっと具体的に言うと、スティーリーダンの Do It Again の Aメロが、全部これで弾けるのです。
リンク | 備考 |
---|---|
Do it Again | YouTube. Gmです |
Do it Again - Steely Dan | YouTube. これはレコードよりキーが下がっててFmだね |
で、Aメロが全部 Gm として、Bメロは
| Cm7(add11) Dm7(add11) | EbMaj7 F69 | Gm | Gm |とかで弾けて。楽しいなー、と。
Aメロから書くとこんな感じかと。
[A] | Gm | Gm | Gm | Gm | | Gm | Gm | Gm | Gm | | Gm | Gm | Gm | Gm | | Gm | Gm | Gm | Gm | [B] | Cm7(add11) Dm7(add11) | EbMaj7 F69 | Gm | Gm | | Cm7(add11) Dm7(add11) | EbMaj7 F69 | Gm | Gm | | Gm | Gm |(ちょっと違うかもだけどアコギで楽しく弾けますよね、ってことで。)
つぎに、ある曲のアコギアレンジを考えるとき、わけもなくダイアトニックの7thにするのを控えて、極力6で作ってみようと思った。つまり、CM7, FM7, G7 ではなく、C6, F6, G6。でも 6 はギターでは抑え辛い。そこで C69, F69, G69 にすると、抑えるのがラクチン。
そんで、C69 = Am7add11 だったりして、上記のとおり、ジャカジャカとフィーリングで交換可能、っていうかコードリフみたいに弾ける、と。
次に、456弦も覚えてみた。
Gm (≒Bb)
これも5個のフォームと考えた。
Gm (≒Bb)
これだけで、ずいぶん「あーそうなのか」と、思ったことでした。
例えば、3フレットの6弦をルートとして Gm を弾く場合、
初心のときはなんとなく「3フレット5弦は弾いちゃいけない」気がしたものだけど、実はカーペンターズの曲やらドリカムの曲やらでたくさん出てくる "Bb" → "Bb/C" だとか "Bb/C" → "C" なんていう進行があって、そのコードってこれなのよね。弾いちゃいけないことなんか全然なくて、むしろ小洒落た音になる、と、思うようになった。(カーペンターズの曲を理論で解釈すると、多分、「ⅣのコードとⅤのコードで、ベースとウワモノのコード進行タイミングをずらすテクニック」なのだと思う)
10フレット4弦もそう。これ、最初のころに覚える「5弦ルートのm7のフォーム」が頭にあると、なんとなく「4弦は5thを弾かなくちゃ」って思ってしまうんだが、m7 は4th(=11th)弾いてもおかしくないんだわな。
次に、Gキーの3コードである C と D も同じように考えてみりゃいいのか、と思った。
Cm (≒Eb)
Dm (≒F)
ふむ。
この考え方をつかって、例えば12小節のブルースコード進行をコードリフ満載で弾くことができる。特にマイナーキーだとよくハマる。楽しい。
(質問されたので補足:例えば Gm のブルースやろうぜ、ってときに、Gm のところで Gm の複数の押え方で適当にフィーリングで弾く、Cm のところで Cm の複数の押え方、Dm のところで Dm の複数の押え方、てことです。1コードで複数フォームを使うってこと)
オイラはナガブチの弾き語りから入って、センスもなかったもんで、こういう弾き方をごく最近まで知らなかったことですよ。
で、先日のファ抜き、ファシ抜きの話も、実はこれとつながる訳です。
このページに書いてあるコードフォームを、ブルースっぽいコード進行で並べた、演奏例です。キーはBmです。へたくそですが、言いたいことのニュアンスが伝われば幸いです。
ファイル | 備考 |
---|---|
121121_011450.mp3 | ファイル自体は他のページと重複してます |
追記:
一画面に収まるように、再掲します。
Gm (≒Bb)
Cm (≒Eb)
Dm (≒F)
追記2:
「アコギ」「リフ」で検索して、ここへ来ていただけているようです…ということで
Cキーも描いてみました。(Cキー = 調性記号なし = Amキー)
Gキーです。(Gキー = # x 1 = Emキー)
Dキーです。(Dキー = # x 2 = Bmキー)
Aキーです。(Aキー = # x 3 = F#mキー)
#系ばかりでなくb系も練習しよう...
Fキーです。(Fキー = b x 1 = Dmキー)
Bbキーです。(Bbキー = b x 2 = Gmキー
Ebキーです。(Ebキー = b x 3 = Cmキー)
【@music】
【@ギターでの4thビルド?】